■ 3-15 ■


 亮の瞳は淡く煙り、うっとりと眼前の美貌を映し出していた。
 太陽の光を宿したようなプラチナブロンドの髪がゆったりと波打ち、その下から覗くのは完璧な配置で作り込まれた白い面。限りなくたおやかで優しいそれは神の愛した人型――というより、神が作り上げた神自身の分身ではないかと思わせる。
 しなやかに長い手が亮の身体を支え、そろりと顔を近づけた。
 一瞬びくりと身体を下がらせた亮だが、すぐに緊張を緩めるとうさぎにされるまま、頬への口づけを許す。
 人型に変異したことにより、亮の無意識の警戒心を呼び起こしてしまったようだが、それもプラチナブロンドの上に跳ねる桜色の大きなうさぎ耳が打ち消してくれたようだ。
 この目の前の美青年が亮の大好きな『うさぎさん』であると亮に言い聞かせる役割を、愛らしいフサフサの髪飾りは果たしている。
 何より青年の美貌とは不似合いとも思えるファンシーなうさぎ耳は、妙に青年に馴染んでいて、ある意味美を助長させるための小道具にすら思えてくる。
「亮くんはホントにいい子だね……」
 艶やかな紅い唇から紡がれる声はどこまでも甘く、涼しげなアメジストの瞳は誠実な魔性の輝きで亮を包み込む。
 亮は与えられる幸福感に身体中のあらゆる神経を拘束され、甘いしびれの中で息をすることさえ忘れているようだ。
 うさぎの妖艶な唇が再びそっと亮の頬に触れ、そこから伸ばされた紅い舌が、頬についたクリームを舐め取っていく。
 その動きはあくまで優しいが、限りなく卑猥だ。
「ん……、うさぎさん、くすぐったいよ」
 亮は生暖かいその感触に首をすくめると、くすくすと笑っていた。
 その小さな動きにうさぎは満足そうに微笑を浮かべる。
「ああ、もー、亮くんはホントに素敵だな。こんな風に仲良くしても、まだ僕とお話できるんだもんね? 可愛い上にとっても頑丈。ホントによく出来てるよ」
 亮に語るとも独り言ともつかない言葉を呟くと、うさぎは亮を片腕で抱え上げ、器用にもう片方の手で亮の短パンと下着をするりと下へ落としていた。
 隠すべき下肢を覆う衣服を脱がされ、うっとりとしてた亮も思わずもじもじと足を閉じ、うさぎの顔を見上げる。
「うさぎさん、とおる、おしっこいかないよ?」
 白いシャツとスニーカー。
 身につけているものは多いが、恥ずかしい部分は丸裸だ。
 しかしうさぎはそんなことを気にする風もなく、テーブルの上に亮を寝かせていた。
「そうなの? あんなにいっぱい僕の特製ハーブティー飲んだのに、おトイレ行かないんだ。大丈夫かなぁ?」
 立ち上がったうさぎは小さな亮を見下ろしながら、ゆっくりとシャツのボタンをはずしていく。
「……だ、だいじょうぶなの! だから、おズボン、はかせて――」
「ほんとに? ほんとに大丈夫?」
 言いながら、うさぎの指先がシャツの裾から覗く亮の幼いそれをそっと握ると、擦り上げていた。
「ふぁっ……!!」
 亮はひくりと腰を引くと、目を細めて駆け抜ける快感に耐える。
「ほら。亮くんのしっぽ、ひくひくしてるよ? 我慢してるからじゃないかな」
 うさぎは亮のシャツを捲り上げると、兆しを見せ始めている亮自身に顔を近づけた。
 うさぎにじっと恥ずかしい部分を見つめられ、亮は頬に朱を差してじたばたと起き上がろうとする。
「ちがの、しっぽじゃないの! 見ちゃだめなの!」
「しっぽじゃないんだ。じゃあ、なあに? 僕、長い間ヘンテコうさぎの姿だったから、ここが何をするところなのか、忘れちゃったんだよ」
 うさぎは綺麗なアメジストの瞳で亮の顔を眺め下ろしながら、その反応を楽しむように亮の幼根をくりくりと刺激する。
 亮はアルマの底から滲み出す幸福感と、下肢から与えられる淫靡な快感に、荒い呼吸で身を震わせた。
 幼い亮にも、そこを弄られることが恥ずかしいことだとわかる。
 大好きなうさぎ。
 逃げ出したい羞恥心。
 熱に浮かされたような快楽。
 全部がないまぜになって、小さな亮は混乱し、ただただ与えられる幸福感に溺れるしかない。
 頭では恥ずかしいと思っていても、身体はうさぎにされるまま、本気の抵抗などまったくできなくなってしまう。
「っ、は……、そこ、……、おしっこするところなの。だから、いじっちゃだめだよぉ!」
「そっかぁ。ここからおしっこするんだ。じゃあ、ここは亮くんの恥ずかしいところだね?」
 言いながらもうさぎは動きをやめる気配はない。
 それどころか次第に動きを速めながら先端や裏側に爪先を走らせ、亮の敏感な部分をわざと責め立てる。
 その度に亮は「ぁっ」とか「ぃぅっ」とか殺した声を上げると、うさぎの手を止めさせようと必死に手を伸ばす。
「も、だめぇ、うさぎさん、っ、ぁっ、ん……」
 亮の小さなそれはすっかり頭をもたげ、うさぎの手の中でくちゅくちゅと嫌らしい音を立て始めていた。
 下腹部に押し寄せる快感が強まれば強まるほど、ある別の感覚も亮の中で膨れあがってくる。
 先ほどからうさぎに何度も言われたせいで、本当にトイレに行きたくなってしまったのだ。
 ぶるりと身震いし、涙の溜まった大きな瞳でうさぎを見上げる。
「ぅさぎ、さん。とおる、おしっこ。おトイレ、いくぅ」
「あれあれぇ? 亮くん、おトイレ行かないって今言ったところじゃない。ウソはだめだよ。ずるっこはなし」
「ちがぅよぉ! ずるじゃないよ。っ、ぁ、と、る、だめ、でちゃ、ぁっ、」
 しかしうさぎは少し意地悪に笑うと、シャツの間から覗いた桃色の胸の飾りを舌先でちろちろと舐めてみせる。
 いつもの毛繕いで、亮がこの部分を弄られるとすぐに気持ちよくなってしまうことを、うさぎには知られてしまっている。
 やわらかだった胸の先はすぐにつんと尖りを見せ、赤く色づいてうさぎの綺麗な唇に音を立てて吸い上げられていた。
 口中でさらに舌で弾かれ、先端を甘く噛まれる。
「っ、んぁっ、」
 亮が声を上げると同時に、うさぎの左手がぐりりと手の中の幼いモノをしごき上げ、亮の腹に押しつけていた。
「ひぅっ!! ぁ、ぁ、ふぁああぁああああっ!!!」
 その瞬間、亮の身体が大きく反り返り、ピンと跳ねた亮のそれから温かな水があふれ出す。
「ぁっ、とまなぃ、ょ、ぁ、ぁ、」
 うさぎが手を離せば、それはきれいな放物線を描いて床を濡らしていき、半身を起き上がらせた亮は、絶望的な気持ちでそれを見つめるしかない。
「ゃ、どしょ、ぉしっこぉ――」
 ぴしゃぴしゃと木の床を叩く音が大きく聞こえる。
「うわぁ、亮くん、おもらししちゃった。すごいいっぱい出るね。――恥ずかしいなぁ」
 起き上がる亮の肩を支えながら、うさぎが耳元で囁いた。
 きらきらと輝きながら床を濡らしたそれは、次第に勢いを緩め、亮の股間を濡らすとようやくおさまる。
「……、っ、――ぃっ……」
 だがそれと同時に、亮の小さな身体がびくびくと跳ね、白い雫がほっそりとした腿へ落下していた。
 うさぎはそれを指で掻き取ると、見せつけるように亮の目の前へ持ってくる。
「あらら。ミルクまで出しちゃったの? おもらしして気持ちよくなっちゃうなんて、亮くんは変わった子だなぁ」
 荒い息でぼんやりとそれを見つめる亮の唇に、うさぎはそれを指ごと突っ込む。
「んむ……、っ、ぇぁっ」
 無理矢理入れられた自分の味にえづきながらも、亮は口の中で動き続けるうさぎの指に逆らうことが出来ない。
 されるまま頬を紅潮させ、泣きそうな顔でうさぎの顔を見る。
「っ、うひゃぎ、ひゃん……、ごめな、ひゃい、」
「何がごめんなさい?」
「……とおる、おもらしして、きもちくなったの、ごめんなさい」
 口中に遊ぶ指を抜かれると、亮は謝りながらうさぎの首筋にしがみついていた。
 亮は大好きなうさぎの大事なダイニングをおもらしでよごしてしまったのだ。
 その上恥ずかしいミルクまで出してしまった。
 これではうさぎに嫌われてしまっても仕方がない。
「そうだね。友達の目の前でおもらししただけでも恥ずかしいのに、それで気持ちよくなってミルクまで出しちゃうなんて、亮くんはどうしようもない恥ずかしい子だよね」
 優しく抱きしめ髪を撫でながら、うさぎの左手はテーブル上のタルトへと伸びていく。
「とおる、はずかしぃ、子」
「そんな恥ずかしい子じゃ、しゅう兄を助けてあげることもできないんじゃないのかなぁ」
「いや! とおる、しゅうにぃをたすけるの。ふうせん、もらって、しゅうにぃたすける――」
「それじゃ、もっともっと僕と仲良しにならなくちゃ。シィにいつもしてもらってるみたいに、ここへ……」
 再び亮をテーブルへ押し倒すと、うさぎは大きく少年の足を開かせ、現われたピンク色の窄まりへ指を這わせた。
 亮の足がぴくりと跳ね、反射的に腰をいざらせる。
「僕のしっぽを入れてあげなくちゃ」
「ん、ぁっ……」
 引き寄せたタルトの内側からたっぷりとカスタードクリームを指にとると、うさぎはそれをつっぷりと亮の窄まりへねじ込んでいく。
「ひぁ……」
 亮は冷たいクリームの感触と、うさぎの指の掻き回すような動きに、小動物のような鳴き声をかすかに上げて身を縮こまらせた。
「シィ、しっぽ、ないよ? しっぽ、入れないよ?」
 震える声で困惑したように亮は問いかける。
「しっぽないんだ。じゃあ亮くんはシィに何を入れられてるの?」
 うさぎがまた少し意地悪な顔をする。
 その答えを亮の口から言わせたくてしかたないらしい。
 しかし、亮の答えはうさぎの想像していたものと少し違っていた。
「……、シィ、じーえむでぃーのとき、おゆびでくちゅくちゅしてくれるの」
 うさぎの動きが停止する。
「――お指? お指だけ? 大きなシィのミルクキャンディーとかは? 冷静そうな顔して凶悪な――」
「? おゆびだよ? とおる、つめたくて、きもちくて、ひゃんってなっちゃうの」
 うさぎの言った最後の方の意味がわからず首を傾げながらも亮が答えた。
 うさぎは最初眉間に皺を寄せ真剣な眼差しでそれを聞いていたが、次第にニヤニヤと口元に嫌らしい笑いを浮かべ、何に感心したのか「へぇ」と呟いていた。
 こんな悪そうな表情をすると、うさぎの美貌はさらに輝く。
「これはびっくり。あいつなに。心の病気?」
 亮に聞き取れない声で呟くと、うさぎは再び優しい笑顔を浮かべ、指の動きを再開しながら亮の頬にキスしていた。
「それじゃ亮くんのここに僕がしっぽ入れたら、きっと僕、シィに殺されちゃうね? ――あ、それもなんかイイなぁ」
「っ、ぁ、ぅさぎ、さん、ゃぁ、……」
 甘い声でそう囁かれても、うさぎの指先は亮の内側をえぐり、亮の思考は掻き取られてしまっている。
 うさぎは空いた方の右手で懐から白い粘土の塊を取り出すと、亮に快楽の攻撃を続けながらも器用に片手でそれを捏ね、瞬く間に手のひらサイズのニンジンを作り出していた。
 亮の脇腹を舐めながらちらりと横目で形を確認し、納得したように微笑む。
 手のひらサイズのニンジンはそれを合図にふわりと宙に浮くと、じんわりと色彩を増し、ボンボンと二段階に分けて大きく膨らんでいた。
 三十センチはあろうかという立派なオレンジ色のニンジンが、とさりとうさぎの手の中に落ちてくる。
 それは元が粘土だと思えないほど精巧に出来ており、チョロチョロと生えたひげの部分までも完全に再現されていた。
「じゃあ今日はしっぽじゃなくて、僕の特製ニンジンを亮くんに食べてもらおうかな。そっちの方が後々面白そうだし」
 朦朧とした亮の眼前にできあがったばかりの大きなニンジンをちらつかせると、うさぎは真っ赤な舌でぺろりと先端を舐める。
 その瞬間、ニンジンのヒゲたちが一斉にゾワリと動いていた。
「にん、じん、きらぃ――」
 大きなニンジンに怯んだように亮は嫌々をする。
 しかしうさぎはそんなことにはお構いなしで、亮の足を抱え上げると指を抜き、代わりにその特製ニンジンの先端を、僅かにほころんだ亮の小さな蕾へねじ込んでいく。
「っ!! ぃぁっ……、ぁっ、ぁっ、んんん、」
「好き嫌いしてると風船でないよ? それに、きっと僕のニンジンは亮くんも大好きになる。とっても甘くておいしいニンジンだから、また食べたくて食べたくて忘れられなくなっちゃうよ?」
 ニンジンの先端が亮の蕾の中心に突き刺さり、徐々にそれを押し広げていく。
 しっかりとほぐされたそこは、めりめりと音を立て、太いオレンジ色の棒を飲み込まされていった。
「ぃぅん……っ、ぁ、にんじん、おぉきぃよぉ……」
 酷い圧迫感に亮は身体を震わせ、指先でガリリとテーブルの表面を掻いた。
 固く真っ直ぐなはずのニンジンは、亮の中でその形を追うようにぐにゃりと曲がり、奥へ奥へと突き入っていく。
「ほぉら、亮くんの下のお口、おっきなニンジン全部食べちゃった。亮くん、偉いねぇ」
 亮は荒い息で顔を上げると、持ち上げられた自分の下腹部を見つめる。
 うさぎの言うとおり、大きなニンジンはすっかり亮の中へ収まってしまい、そこから刈り込まれた葉っぱが数センチ突き出ていた。
「とぉる、したのぉくち、にんじんたべちゃった――」
「そうだよぉ。亮くんは偉いなぁ」
 言いながら、うさぎが突き出た葉っぱの部分を持ってゆっくりと出し入れを開始する。
 ――ぐちゅり、ちゅぷり
「っ、ぁっ、ん、ぅごかしちゃ、らめ――」
「どうして? もっとしっかり食べないとだめだよ」
 うさぎは明るく微笑むが容赦はしない。
 次第に動きを速めると同時に、すっかりまた頭をもたげてしまった亮の幼根をくちゅくちゅと弄り出す。
「ふぁっ、ぁっ、は……、らめ、うしゃぎ、しゃん、らめぇっっ!!」
 幼さ故に堪え性のない亮は、あっという間にミルクを迸らせぐったりとなるが、うさぎは手を止めることをしない。
 たっぷりと腹を濡らした亮の欲望を舐め取り、喉を鳴らして飲み込む。
「セラ内で飲むゲボの味。最高だね。――まだまだ、もっと気持ちよくなろう? キミが壊れちゃうくらい、僕本気で力を使ってあげる……」
 うさぎは強く奥までニンジンを突き入れていた。
 ぐったりとしていた亮の身体が跳ね上がる。
「ひゃぅっ!」
 そして今度は小刻みにそれを動かし、捏ねるように亮の中を刺激していた。
 内壁を擦り上げるニンジンのでこぼこと、それぞれが意志を持って動くヒゲ達。そして中から肉体が解けていきそうな幸福感。
 亮の黒い瞳は宙を泳ぎ、口元から透明な唾液が滴り落ちる。
「は、は、……、は、っ、うさぎ、さん、にん、じん、いぱい、ぁ、とぉぅ、ぉなか、にんじ、ん、いぱいぃ」
 息も絶え絶えで呟く言葉は、もはやまともな意味を成していない。
 くちゅくちゅと湿った音がうさぎのダイニングに響き渡り、うさぎは部屋の中央で壊れたように揺すられる亮の姿を楽しそうに眺めていた。
「ね、亮くん。目が覚めたら、窓の外を見ててごらん。そこに真っ白な風船が飛んでいく」
「しろい、ふ、せん――」
「そう。その白い風船を捕まえられたら、魔法は完成。しゅう兄は元気になるよ?」
「ふ、せん、つかまえ、と、しゅに、げんき、なる――」
「そう。窓の外の白い風船。誰にも内緒でつかまえないと、消えちゃうから、気をつけようね」
「ふぅせん、ないしょ――」
「はい。よくできました」
 うさぎは言いながら、亮の唇に舌を這わせる。
「じゃ、もうちょっとだけ気持ちいいこと続けよう?」
 艶めかしい舌が亮の歯列を割り入り込むと、深く唇を合わせ唾液を送り込む。
「っ、ん……、」
 苦しげに眉根を寄せた亮は、それでもすがるようにうさぎのシャツを握りしめていた。
 ニンジンが亮の中で激しく顫動し、すっかり敏感になった前立腺の辺りを数十本のヒゲたちが刺すように刺激する。
「ん、ぃぁっ、ぁ、」
「気持ちいい? 僕のニンジン、おいしいでしょ」
 耳の中に舌先を忍び入れながら、うさぎが囁く。
 背筋を這い上る不快な快感に、亮は全身を粟立たせた。
 不規則に捏ね入れられるニンジンは次第に脈打ち始め、まるでそれ自体が意志を持って亮を犯すように蠢き出す。
 うさぎの微かな動きに呼応し、ニンジンは亮の奥へ奥へと進み、亮が身体を跳ねさせる場所を何度も突き上げた。
「ぃっ、ぁっ、き、ち、ぃぃょぉっ、ぁっ、うしゃぎ、しゃん、にん、じん、ぉく、――っ、とぉる、ぉくぅっ、」
 うさぎの唇は亮の身体を滑り降り、すっかり反り返り淫らな涙をこぼしている幼いそれをぱくりとくわえ込む。
 ぬめるように絡みつくその動きに、亮は自ら腰を動かし始める。
「ぁっ、ぁっ、ぅゃぎ、しゃん、ぁ、とぉぅ、ぁ、も、らめ、また、にんじん、きちゃぅの、ぁ、ん、きちぃぃ、ぃぃょぉっ、ぁっ、ぁっ、」
 うさぎの手が、ぐりりとニンジンをひねり上げた。
「っ!!!!! ひぐぅっっっっっ!!!!」
 亮の身体がおもちゃのように跳ね上がり、幼い屹立がびくんびくんと蠕動する。
「ぁ、ふあ……」
 次の瞬間、うさぎの口の中で亮は暴発し、びゅくびゅくと何度も快楽の証を発射していた。
 それを心地よさげに飲み込むと、うさぎはすっかり意識を手放した亮の中からニンジンを抜き出し、まだ名残惜しいとばかりに蠢くそのオレンジの野菜を放り捨てる。
 そして唾液と快楽の涙とで濡れそぼった少年の顔を見下ろし、うっとりと目を細めていた。 
「っ、ふ――、かわいぃなぁ、これ。もっともっと気持ちよくさせてあげたいよ」
 亮の姿がうさぎの腕の中、次第に淡く消えていく。
 目覚めの時が近いのだ。
 うさぎは消えていく亮の額へそっとキスを落としていた。
「また、どこかで会おうね。亮くん」